手紙は憶えている(2015年製作の映画)

Remember

上映日:2016年10月28日

製作国:
  • カナダ
  • ドイツ
  • / 上映時間:94分
    監督
    アトム・エゴヤン
    脚本
    ベンジャミン・オーガスト
    キャスト
    クリストファー・プラマー
    ブルーノ・ガンツ
    ユルゲン・プロフノウ
    ヘンリー・ツェーニー
    ディーン・ノリス
    マーティン・ランドー
    ナタリー・クリル
    ジェイムス・ケイド
    あらすじ
    最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程もの忘れがひどくなった。ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。「覚えているか?ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー”。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙とかすかな記憶だけを頼りに旅立つ。だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほどの衝撃の真実だった―

    「手紙は憶えている」に投稿された感想・レビュー

    ひしくい
    ひしくいの感想・レビュー
    3日
    4.5

    このレビューはネタバレを含みます

    引き込まれるスリラー、すごい。ジモのような復讐劇を繰り広げる老人の映画です(公開はこっちが先ですが)。
    黒幕が誰なのかには序盤で気が付いたけども、あの結末は予想できずびっくりさせられました。

    思えば「ん?」と思うべきところはいくつかあって、例えばシャワーヘッド、脱ぎ捨てられた服、ぎこちなかったメンデルスゾーンと滑らかに弾けたワーグナーの差、そしてもしかしたらゼヴという名前。

     シャワーヘッドが、ガス室を表す記号としてではなく、実物として記憶に焼きついているなら、つまり実際にシャワーヘッドの下に立たされたのなら、収容所の「生存者」ではありえない。
     また同様に、人気のない床に置かれた服、というのも、脱いだ人間というよりも回収する側の視点と考えたほうがしっくりくる。

     ゼヴ、という名前を伏線ととらえるのは正しいのかよくわからないけど……。狼って、ユダヤ教では不浄?な生き物扱いだった気がする。食べちゃいけないだけじゃなくて、狼そのものに悪いイメージがあるのなら、名前にするのは不自然なんじゃないかなーと。
     でも、オットーが、「ゼヴ」という名前を自分に「つけた」んじゃなくて、「ゼヴ」という名前の人間の身分を「選んだ」んだったら、ゼヴという名前はあり得るということになるから、これに関しては確証がない。
    犯罪の被害にあった方の多くは、相手がその罪の重さを自覚し反省した上で裁かれることを望むけれども、自分を被害者だと思い込んでいる加害者は、ある意味完全に罪の重さを知っており、同時に全く知らないという状態なわけだ。マックスにとってはもちろん後者だけども。
     ゼヴは、マックスと出会った時には、クニヴェルトのようにありとあらゆる人に嘘をつき続けるうちに、既に自分がオットーであったことを忘れてしまっていただろうから、マックスはそれはそれは駆り立てられたことだろうなあ……。

    最後に画面に大きく表示される原題の "Remember" は、「忘れるな」という実際のセリフのように生々しく感じられて、鳥肌が立ちます。

    あと、この映画は、認知症を描いたものとして見ても面白い。あそこまできっちりと寝る・起きるがスイッチになることはあんまりないんじゃないかとは思うけども。
    最初は、生きがいややるべきことがある患者がいかに活動的になり、生き生きとするかを描くのかと思っていました……。


    オットーとクニヴェルトは恋愛関係にあったのではないか、という考察めっちゃ面白い。病院にいる第2の候補者のもとを訪れるシーンと、ラストシーンが特に面白さを増す。そこまでの相手を完全に自分の記憶から消してしまっていたことに気づいた衝撃……
    なっつん
    なっつんの感想・レビュー
    18日
    4.1

    このレビューはネタバレを含みます

    このような作品は、真相を知ってから伏線を振り返るのが醍醐味。

    その一つがシャワー室。
    湯船に浸かりシャワーを見上げると、復讐の旅に出たことを忘れる。
    殺人を犯した後に向かったのはシャワー室。
    ガス室での虐殺と関連がありそうだが、はたしてどこまで意図しているのだろうか。

    もしかしたら、シャワーが引き金となり、ナチであった記憶が戻りそうになっていたのではないのか。

    あるいは、ラストだけではなく殺人を犯した時にもナチであった記憶が戻っていたのではないか。(殺人後とはいえ、ナチへの復讐者がヒトラー支持者のベッドで眠るのは少し違和感を覚える。)

    しかしこれらは憶測でしかない。
    一つ一つの場面が見逃せない、非常に緊張感のある作品。
    さいとうまさふみ
    さいとうまさふみの感想・レビュー
    24日
    2.2

    このレビューはネタバレを含みます

    ある程度ミステリーに馴染みがある人なら予想できるラストかもしれない。
    ただ公式HPの説明は丁寧、サイモン・ヴィーセンタル・センターとか。
    ばるでむ
    ばるでむの感想・レビュー
    25日
    3.5

    このレビューはネタバレを含みます

    まったく恐ろしい復讐。
    ぞわぞわする。
    ぽぽ
    ぽぽの感想・レビュー
    約1ヶ月
    4.0

    このレビューはネタバレを含みます

    自分オチか〜
    だからドイツ人が好む作曲家を弾いていたのか
    音楽は関係ないって言っていたけれどそんなことなかった
    なんで犬だめだったんだろ
    当時の親衛隊が今だと90歳近くなっていて、歳の関係で裁判沙汰にできない
    この内容は今だからできる映画だと思った
    最後に憶えてるって言っていたけど、どこまで憶えていたんだろ
    Mami
    Mamiの感想・レビュー
    約1ヶ月
    3.5

    このレビューはネタバレを含みます

    どんでん返されたい、という願望がある。ただ、それがなぜか叶わない。衝撃の結末という惹句つきで紹介されているものはたいていラストで気持ちよくひっくり返される前にからくりの見当がついてしまう。この映画もそうで、どこかで衝撃の結末と書かれていたように思うが、あらすじを聞いた時点で「こういう話なのかな」と思った通りに話が進んでいった。それが悲しい。
    ただ、それと映画としての面白い/面白くないはもちろん別もので、この映画はとても面白かった。この映画はただただクリストファー・プラマーによって成り立っている映画だと思う。ナチ信奉者にねちねちと虐められる姿、病院で子どもと交流する姿、ラストの真実を思い出した時の顔。どれもこれも見ごたえがあって目が離せない。だからこそ、プラマーが退場した後の最後の最後のシーンは個人的には蛇足だったのではと思う。
    ohana
    ohanaの感想・レビュー
    約1ヶ月
    3.8

    このレビューはネタバレを含みます

    振り返りレビュー③

    派手では無いのだけど、円熟味を感じられるとても渋い作品。

    90歳の老人が復讐...と、設定からして独特ではあるのだけど、それを活かし切る構成力がすごい。

    銃の選択、90歳弱とは思えない射撃技術、犬への怯え、ワーグナーへの傾倒...

    「あれも伏線だったのか」

    鑑賞後にそう思わせてくれるのが優れた伏線の張り方だと思っているので、その点に特化して言えばこれ程優れた作品はそう無いと思う。

    オチ自体ではなく展開全体に惹きつけられる感覚。
    決して明るい結末では無いのに、鑑賞後はとてもすっきりした気分に。

    正に良い映画を観たな、という感覚が味わえた。
    ぽちょむきん
    ぽちょむきんの感想・レビュー
    約2ヶ月
    3.0

    このレビューはネタバレを含みます

    予備知識無しで観たので最後の最後は確かに、あー!!と思いましたが、冷静になって考えると、映画ではありがちなオチ。
    まーギリ観て損はしなかったかなーという感じ。
    miku
    mikuの感想・レビュー
    約2ヶ月
    4.0

    このレビューはネタバレを含みます

    痴呆症にはなりたくないな、と薄っすら思っていたが、忘れていた方が幸せな時もあるんですね…。

    まったく想像し得ないラストという程ではなかったけど、それはちょこちょこと不条理な情報が入ってくるから。その小出し具合が絶妙で素晴らしい。
    静かにゆっくり進む物語で、特に怖い演出もないのに、少しずつ不安が襲ってくる感じも心地よかった。

    「ブレイキング・バッド」ファンとしては触れずにいられないディーン・ノリス…まんまハンク!ハンクだった!!良いキャラだった〜
    ナチの人間より、ナチ信者の方がタチが悪いんですね…。

    ゼヴの突然のピアノ演奏、すごく良かった。ワーグナーがユダヤの中ではタブーとされていることは知らなかった。勉強になりました。
    KieKin
    KieKinの感想・レビュー
    約2ヶ月
    3.6

    このレビューはネタバレを含みます

    やはり映画は前情報なく観た方がいいと実感した。

    最近メメントみたいな映画も観てるから大体ラストが想像できて
    やっぱりかーい!で終わっちゃったなぁ。

    でも最初もーっとシリアスで暗い気持ちになる映画だと思ったけど、
    尺も短くすんなり観ることができた!☻
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