ししまる

手紙は憶えているのししまるのネタバレレビュー・内容・結末

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

認知症の90歳のゼヴは、第二次大戦中のアウシュヴィッツ収容所からともに生き延びた友人マックスから1通の手紙を託される。大切な家族を殺した看守のナチス兵士が身分を偽り現在も米国で生きているという内容で、ゼヴは単身、行方を探す。
予備知識なしで見ることを強く推奨!
とは言いつつ感想。序盤はどこほのぼのとしてるけど、徐々にシリアスになり、どんでん返しというか衝撃の真実が明かされる。同性愛者として収容されていた人物に泣き崩れて謝るシーンでうん?と思ったけど、伏線として正確な射撃とか、ワーグナー愛好家(ヒトラーはワーグナー愛好家でユダヤ人は嫌っている)とかいろいろあったらしく、観察力の低さを思い知る。
名優おじいちゃんの競演で2015年の作品だが、既に多くの俳優が他界している。
ナチスによるユダヤ人虐殺という重いテーマだが、認知症も大きな要素で、老いについて考えさせられる。
✅メモ
マーティン・ランドー(89歳没)の遺作となった。クリストファー・プラマーは91歳、ブルーノ・ガンツは77歳、ハインツ・リーフェンは93歳でそれぞれ亡くなっている。
2022年に韓国で「復讐の記憶」としてリメイク。内容を日本統治時代に家族を殺された老人に置き換えた。
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