【スーパー父リターンズ】
U-NEXTにて。久しぶりにサッと再見。
1980年当時に制作中断した版を、26年後に完成させたもので、こちらが本来の形に近い筈ですが、公開されたリチャード・レスター版に慣れちゃったこともあり、質的にはどっちもどっちだと感じます。
好みでいえばレスター版。アメコミはあれくらいの軽さでいいし、ロイス・レーンがクラシカルな暴走ヒロインとしてイキイキしている。本作でのロイスもいいけど、それは添え物ヒロインとしての魅力が強い。
個人的には断然、冷酷ビューティ・サラ・ダグラス姐さんの方がスキだけど!誰だよあの、白肌チラ見せ衣装考えたのは!w
物語で段違いによくなったのは、マーロン・ブランド出演シーンが復活したことでそのまま、スーパーマン復活への不自然さが消えたこと。この、特異な父子関係はよくも悪くも、本作の要でしょう。
しかしどうにも、この父子を描くために、スーパーマンの“職場放棄”を安直に描いている気がしてしまう。まあ、キリスト教圏の話だから、こうやって独りに背負わせたがるのもわかりますが…。
こういうヒーローに、疑問もなく憧れているうちは、現実世界は変わらないでしょうね。ラストのぐるぐる“リターンズ”も相変わらず禁じ手。これができるなら、そもそもクリプトンの崩壊防げるじゃん!w
…つーか“そこで止めたら”三悪人も戻っちゃうでしょうが!www
他、漁夫の利を狙うレックス・ルーサーが情けなくていい味ですが、唯一、サラ・ダグラス触り放題って意味でも、本作でイチバン得したんじゃないか?…その代償も大きかったようですが(寒)。
クラーク・ケントの“可愛らしさ”は相変わらずで、やはりこの役はクリストファー・リーヴが随一、と改めて思いました!
<2024.4.14記>