もの語りたがり屋

キセキ あの日のソビトのもの語りたがり屋のレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
3.4
夢と現実にどう折り合いをつけていくか

決して夢物語のシンデレラストーリーではない。現実はもっと泥臭く理想通りにはいかないものだ。

誰しもに天賦の才能があるわけではない。そして好きなことと得意なことは往々にして違ったりする。
でもどちらにしても一度きりの人生やりたいことをやった方がいい。成功も失敗もやってみないと確かめられないから。

ただ夢を追い続けるにはそれ相応の覚悟が必要。自分が望んだかたちになるものでもないし、JINのように縁の下の力持ちで花が咲くこともある。信じて行動することが大事。

そんな現実のもどかしい気持ちを慰めてくれながら、夢への一歩を応援してくれる映画。
GReeeeNの曲が気持ちを上げ背中を押してくれる。また聴きたくなる。

ちょっとラストは物足りなかったかなという印象。
今や主演級の若手俳優たちが揃い踏みで、まさにタイトルの「ソビト(素人・空人)=自由に新しいことに挑戦していく人」たちのサクセスストーリーのはじまりが観られる。