きよみず

キセキ あの日のソビトのきよみずのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
2.5
#2017-5
Greeeenが主役というよりもJINとヒデ、この2人が主役の映画。エンドロールにJINの名前が刻まれてて思わずニヤリ。

音楽に挫折する兄、才能に恵まれた弟、この2人を演じる松坂桃李と菅田将暉の距離感がたまらなくよかった。特に松坂桃李の葛藤するシーンが多く、彼の一つ一つの表情が好きだった。脇を固める豪華キャストもシーンが少ないのに魅力が十分に伝わってきて、特に小林薫と麻生祐未の存在感は桁違い。
最近邦画にありがちな説明過多ではなく、役者の表情で描こうというのが伝わってきて好印象。

ただ主役2人を同じ割合で描いていた分、それぞれの音楽活動、父との関係、ヒデの学業や女の子と、詰め込みではあるし、それぞれの音楽を続けるか断念するかの下りはしつこくてだるかった。
Greeeenとして、結成するのがゴールなのか、歌が人々に届くまでがゴールなのか、父に認められるのがゴールなのか、
いまいち定まりきってないと感じたし、きっとキセキが流れるシーンが山場なんだろうけど、もっとパンチが欲しかった。

脚色されているんだろうけど、最後の小林薫は流石にあざとすぎる…笑
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