サ

キセキ あの日のソビトのサのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
4.0
映画の雰囲気、展開共に、思ったよりぴょんぴょんしてなくて良かった。始まりのお兄ちゃんの歌ってるシーンがちょっと長くて、あぁもしかしてビジュアルと曲がメインのふんわりしたストーリーかなって身構えたけど、見進めると結構リアルで、登場人物が若者多いわりに落ち着いた内容だった。

実際の出来事だし、ある程度流れは見えてたけど、最後のお父さんの言葉が秀逸。仲間たちの空気感も、家族のシーンのシビアさと対比して和やかで◎。よく4人とも声が似てる旬な若手俳優を集められたなあと思う。あとあの兄弟の関係性めっちゃ良い。忽那汐里はやはりライブハウスの隅が似合う(BECKの印象がだいぶ強いため)。

あの歌10年前かと思うと時の流れ怖い。懐かしい気持ちになった。平成の次の時代の子供たちがこの映画見たら、ハードディスクに録音とかCDたくさん買うとかの風景を珍しく思ったり、各々曲をダウンロードするんじゃなくてCD貸し借りするんだー!なんか良いなー!っていう気づきだったり、GReeeeNってこうやって世に出てきたんだー!って知るきっかけになったりするのかな。

音楽のあらゆるシーンって時代と共に結構なスピードで変わってくし、どんどん手作り感も減ってくのかもしれないけど、こういう映像があるおかげで後世まで当時の良さを伝えていけるんだろうな。じゃなきゃ私たちはレコード盤の良さも知らないままだっただろうし。カセットテープに親が録音してくれて、何回も聴けたの懐かしいな。
(全然映画と関係ない話になってると気づいたので書くのを止めます)
サ