暗雲立ち込めていたところに晴れ間が差し込もうとする…不調停滞している事態が上向きかける…といった好転する兆しやきっかけがそこかしこに散りばめられていながら、タイミング等々合わずそんな雰囲気を毎度毎度ぶち壊していく。歯車が噛み合いそうで中々中々噛み合わない。この幾重ものムードクラッシュがとても焦れったくあるのだがむしろそれが味で・・・
ゆきなと坂場の傍から見たらただいがみ合っているだけの完全にコメディに振り切れた掛け合いはテンポが良く、最後の最後まで付かず離れずそれこそが彼らの距離感なのだとするやり取りを経て、ふとしたつまずきや挫折を少しずつ小刻みに乗り越えていく様が何とも心地良い。
佐生雪の要所要所でのさり気ないサポートを際立てながら一言もしゃべってないんじゃないか?とず~っと不満だったが、あ~最後においしいところ全部持って行く役目だったのね。それなら納得納得。
あとこういう土屋太鳳は大歓迎。