碧

哭声 コクソンの碧のレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
日本の名優・國村隼さん出演でカンヌ国際映画祭でも評価されたと知ってもう何ヶ月も経ったが、やっと観れた韓国映画。

観る者の目線で誰が誰にでも思える怖ろしさ。
『よそ者(國村隼)』をどう捉えるか、信じることも疑うことも観る側に託されている。
なので、答え合わせ的に2回目観ると深さが味わえそう。

要所要所、画面から伝わるゴア感で『哭悲』を思い出す。
あの手の表現力はやはりアジアだなと思わせる。
最終的に「誰も救われない感」も同様。

主人公の娘・ヒョジン役の女の子の表現力が末恐ろしいレベル。
そして全部見終えるとオープニングの秀逸さがわかる。
ただ、長尺にも関わらず恐怖感を助長するためか全体的にスローテンポなうえ、後半に進むにつれあっちからもこっちからも情報過多になってくるので色んな意味で持久力が必要。

しかしながら、我が國村隼は引き出しが広くて深い役者だと静かに納得出来た作品。
碧