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哭声 コクソンのmisaのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
み終わってからずっと考えてる。もう一回見たくなるモヤモヤする終わりかたの映画。
田舎の村で、皮膚に異常がある人間が家族を皆殺しにする事件が次々発生。テレビではキノコが原因というが、その事件は山に日本人が来てから起こった。

駐在してるパパはそいつのせいだと思って調べ始める。
いつの間にか、自分の子供にも皮膚の異常がでてきて...みたいな。

主観で話が進むから、どれがほんとでどれが妄想なのか。
最後に、手のひらに聖痕が見えるのが全ての答えなんだろなーと思う。




以下ネタバレ含むあれこれ


謎!って思ったトピックを取り上げる。
解決はしてない。
監督のインタビュー読んだけど、謎は謎のままでいいみたいだから、、、真実は一つじゃない終わりかただと思ってる。

■村の殺人事件の犯人は誰?
國村(悪魔)の呪い??
私はテレビで言ってた毒キノコ成分の入った食品を、雷に打たれた店主が売ってた説が一番有効なのかな〜?っておもた。
皮膚病と、体の痙攣の原因。
錯乱して近くにいる人を刺し殺してしまう。
キノコのせいだったとしたら、噛みつかれた人たちも伝染するのかしら。。
主人公の娘は、一度良くなってからまた悪化してたから、やはりキノコではなく呪いなんだろうか。

■國村隼は悪魔だったのか否か。
車に轢かれて死んだはずなのに、洞窟で怪我一つしてないから、復活したと思われる。
洞窟のシーンで手のひらに聖痕があったから、彼は神の化身(または神)と考えられる。
普通の人間ではない。ただ、死ぬ前は祈祷師の呪いを受けて痛がってたり、崖から落ちて怯えて痛がってたから、車に轢かれる前までは人間として生きてたんだと思う。
ラストで、日本語通訳してくれるクリスチャンの甥には悪魔みたいに見えてる。
惑わされるな、ってのは
このラストのシーンは現実なのか否か?
主人公の夢みたいな、甥の妄想なのかも?と思った。途中から、國村の爪が伸びてまるで悪魔みたいに見えてたあの姿...
人の主観だと復活したキリストは悪魔に見えるのかもね。
殺を打たれてた時の祈祷で男を復活させてたのが、最高にゾンビ映画だったな。

■甥っこの生死
どうしてラストで國村は甥の写真を撮っていたのか。
死ぬ間際の人間の写真を集めていたから、あの甥はあの後死ぬのか?殺されるのか??
國村が直接手を下したシーンは一切ない。
ということは、もしかしたら病気(キノコ毒?)で甥も死んでしまうのかな。

■祈祷師って何者?
胡散臭いよね?!祈祷は高くついてたらしいから、詐欺師なのでは...?とも思う。
殺を打つ(呪う)ことで、マジで國村が死にかけてたから、本当に能力はあるんだろう。
祈祷によって死にかけてたのは主人公の娘なのか、國村なのか???
あの祈祷対決、「来る」みたいだったなー!!
國村の祈りは自分を守るため?
娘(村の人)を守るため??
あのシーンで、力は國村<祈祷師の力関係が見えた。
ラストらへんでは、白い服の女>祈祷師なのかと思ったんだけど、血を吐いたのは札を打った呪いが跳ね返ってきたのかな?
帰り道のカラスのフンは、だれの力だったのか。
ボコボコにされたけど、主人公宅に向かって必死に車を走らせたのは主人公助けるため?
間に合わなかったけど....。
写真を撮って集めてるみたいだった。
國村と同じ趣味。
写真は記録なのか。カメラを通して見える世界よりは、真実だとは思う。

※この映画は、カメラを通して見える世界が真実なのかがわからない。夢かも。幻覚かも。そんな中で写真は間違いなく現実だと思える。

■白い服の女
謎すぎる!!最初の方はただの目撃者だったのに!!
最後は一番顔色が悪くて生きてなさそう。
石を投げてたから、罪のない人ということなのか。。


■呪いの草?
オープニングの事件のチョさんが殺された小屋に飾られてた?枯れた草?花?
ラストの主人公の家にも飾られてきて、パリパリと枯れていった。
あれなにー??だれがあの草用意したの!?
祈祷師?

娘ちゃんのジタバタは、震える舌みたいだったから、何度も見るのはしんどい系映画だよ。
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