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哭声 コクソンのyuのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

怖かった〜・・・。

ある村で残忍な遺体が発見される。死体の側には親戚の男が意識朦朧と座っている。殺人の理由は毒キノコによる錯乱状態での犯行とされた。しかし、村人たちはひとりの日本人が怪しいと噂し始める。主人公は噂を信じていなかったが、徐々にその噂を信じざるをえない状況になる。そして、遂に彼の娘まで様子がおかしくなってしまう。

観た人に委ねる系映画。これはちょっと私には難解です。キリスト教が関係しているらしい。最初に出てきた聖書?の言葉も大いに関係しているらしい。しかし私にはよくわからない。結局、何が起こったのかはわからない。本当にただのキノコなのか?日本人(國村隼)が悪魔だったのか?女性か?祈祷師か?

人は、信じたいものを信じる。そして、一度疑いを持ってしまったらあっという間にその疑いで一杯になってしまう。國村隼が言った「僕が何を言っても信じないだろう」は、まさしくその通りだと思った。結局、主人公含め村の周りの人たちは噂を信じてしまって、疑い、彼を「悪魔」だと思った。直接観たわけではないのに、決めつけ彼を殺そうとまでした。彼の口から「悪魔じゃない」と言ってもきっと信じない。そして、世の中はそういうもので溢れている。

女の人は一体誰なのか、祈祷師はなんだったのか、わからん部分が多すぎるので、解説読みまくったけど、いろんな解釈があって面白かった。

韓国映画、やっぱりめっちゃレベル高いよな〜。子役の子の演技、凄まじかったよ!!彼女の精神状態が心配になるレベルだった。國村隼の怪演もあっぱれだった。そして、優柔不断な主人公だったけど、家族のことを思うとあぁなってしまうのも大いにわかるのですごいなと思った。

信じる力ってめっちゃ大事だと思う。でもあんな状況で日本人を信じろって言われるのもなかなか難しい。祈祷師は胡散臭かったし、なんであんなゲーゲー吐いたのか謎だった。祈祷の舞は面白かった「だけじゃなーいサンバ!」が脳内再生された。
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