うどん権

哭声 コクソンのうどん権のレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.1
奇怪な連続惨殺事件が発生する田舎の村を舞台に、シャーマニズムやキリスト教などの要素を取り入れた、サイコクライムオカルトホラーコメディミステリーサスペンス映画。自分でも何言ってるかわけわかりませんが、それくらいジャンルという枠に囚われないカオスな闇鍋作品です。

キャッチコピーは、「疑え。惑わされるな。」
その言葉通り、これでもかと観客を混乱させようとする演出の数々。
誰を、そして何を信じていいのかもわからず、疑心暗鬼に陥っちゃう。
見た後の解説サイト巡りが楽しいタイプの映画。ひとしきり頭の中をぐるぐるとかき回された後は、情報を補填してスッキリ気持ちよくなるのも良いと思います。

山の中に一人で住んでいる不気味な日本人を、國村隼が怪演。
韓国の映画賞で初めて外国人として受賞を果たすなど大絶賛されており、ここももう一つの見どころ。

作品自体も韓国で大ヒットを飛ばしたようで、こんなグロくて重苦しい映画でもヒットしたという事実が、本作の面白さの証明でしょう。
日本では劇場公開時はなんと全年齢指定。
ちょっとその判断はまずくないですかね(ソフト化時にR15+に)。
うどん権

うどん権