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哭声 コクソンのzentのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.2
出色の怪作。
衝撃的な映像とともに鑑賞者を飽きさせることがない演出とエンタメ的な面白さは目を瞠るものがあるが、非常に宗教色が強くリドルストーリー的であるので好みは多分に分かれるところ。しかし、それも織り込み済みで製作されていることは容易にわかると思う。
自身の宗教観や価値観によってこの物語の主題や解釈は如何様にも変化するし、「わけわかんないのでつまんなかった」という感想すら「私は目に見えるもの、実存し得るものしか信じられません」と吐露しているに過ぎないと思い至ったときは、ナ・ホンジン監督の描く凄まじい映像世界に舌を巻くほどだった。
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