哭声 コクソンのガクセッティのレビュー・感想・評価

山間の寒村を襲う悲劇が超常的なものなのかはたまたただの事故によるものなのか、過去の作品はこの二つの間を揺れ動きながら進行していきます。あらゆる考察がweb上で行われているようにこの作品は必ずしもすっきりと終わるものではありません。それでもラストシーンまで見れば自分の中の考察を語りたくなるほどに重厚な作品です。韓国特有のキリスト教信仰と異邦人に向けられた周囲からのレッテル、そう言ったものをないまぜにしてしかしながら根幹には善と悪の対立がある。見応えある良質なホラーでした。