コマミー

トロールズのコマミーのレビュー・感想・評価

トロールズ(2016年製作の映画)
4.3
【幸せはどこから?】

自分には、とてもハマってるアニメーション映画がある。それがこの「トロールズ」だ。今年はTVアニメもやってて、そのあとは本作の続編である「トロールズ ワールド・ツアー」が公開される。(※補足ではあるが、「トイ・ストーリー」にも登場する。)

本作の何にハマったというと、まず一つは[キャラクター]。実際の[トロール人形]は髪の毛は確かにカラフルなのだが、身体は黄色交じりの茶色い色の人形なのだが、それを子供にも見やすいように身体も比較的[爽やか]な色合いにしたり、中には全身ラメラメの身体のトロールもいる。そしてそれぞれな[個性的な特技・喋り方・性格]をしていて、とても楽しませてくれる。
そしてもう一つは作風。予告をご覧になった方は分かると思うが、本作は"ミュージカル"だ。なのだが、本作には[ベルゲン]という種族が存在し、彼らは自らの[幸せ]を感じるために、トロール達を食べるという面を持っている。
少し残酷だし、本当にそうなのかは分からないが、本作は明るさの中に[暗い面]を持ち合わせたミュージカルなのだ。
だが、それすらもポップな曲や歌が加わり、これが上手く[調和]していくのだ。そんな全体的なバランスの具合が、本作では上手くとれているのも、好きな所だ。

それに、本作のテーマである「幸せとはどこからくるのか?」というテーマに関してだが、それを語るのにベルゲンのような、あえて子供が目を背けたくなるような[醜い部分]を登場させたのも、深いものを感じさせた。年か月に一回の[トロール・フェス]で、トロールを食べて幸せを手に入れようとするベルゲン達を通して、トロール自身が[何を伝えるのかに]、このテーマは活きていくのである。

これは実に「アナと雪の女王」や「シュガー・ラッシュ」のような世代を越えた友情や、重厚な家族物語があるディズニー作品にも通じてくるテーマである。

さて、いかがだっただろうか。
全米では今年、その続編である「ワールド・ツアー」が公開される。前作よりも多様なジャンルの音楽が登場するが、その中で何を伝えてくるのか…。

楽しみなところです。
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