即興お笑い劇団の群像劇。サタデーナイト・ライブ（映画中ではウィークエンド・ライブとなっている）に出演して一気にブレイクをめざしているが、それが遠い夢でなく、ギリギリ成功できるかできないか、割と微妙に良い位置に居る人たちのお話。最初はちょっと鼻につく連中だな～と思ってみていたが、見ているうちに段々キャラクターが馴染んできて最後まで気持ちよく見ることができた。キャラクター・スタディというのかな。ジリアン・ジェイコブスはドラマ「community」で知った女優だが、いつも体当たりの演技でやってきて、ついに今年「スーサイド・スクワッド」とこの映画で大ブレイクするまでに至った。NYが舞台のこの手の映画は結構あるだろうが、トッド・ソロンズ監督の幻のデビュー作「Fear, Anxiety and Depression」がもっとリアルでみじめで可愛くて（ソロンズ自身がウディ・アレンのものまねで演じている）、最も好き。
