るん

アリー/ スター誕生のるんのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
5.0

レディー・ガガと言えばド派手なサイボーグのようなイメージしかなかったが、この映画を観て彼女が本物の歌唱力を持ったアーティストなのだということを初めて知った気がする。
ゆるメイクの素顔は普通の人と何も変わらない、あどけない少女のような美しさがスクリーンの中で光っていて、いざステージに立って歌を聴くと全身鳥肌モノだった。
ビビッドなメイクや衣装を身にまとっていなくても、ガガはとても魅力的で、ぐいぐいと惹きつけられる。
そしてブラッドリー・クーパーのミドルな色気もたまらない。
カッコいいけど情けないのに、でもどこか憎めず…
耳の不調を訴える彼と、日本のある一流アーティストの姿が重なって見えた。
彼の最後の選択は、観ている側としては決して望んだものではなかったが、アーティストとして孤高の自分を追い続けた結果なのだとしたら、とても胸が痛む。
とにかく二人の歌がすさまじく、レディー・ガガのイメージを一掃した作品であることにはまちがいない。
もっと早く観ればよかった。
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