「Aren’t you tired tryin' to fill that void?」
ジャクソンは、パフォーマンスとしての音楽より、ダンスとか見た目とかそういうのを抜きにした音楽が好きだったんだろうなと見てる間ずっと思ってた。変わっていくアリーが嫌いになったわけではないんだと思う。そこに追いつけない自分が嫌だったのかな。きっとお兄さんは、ジャクソンがその家で何をするか気がついてたんじゃないかな。
アリーは、ステージで音楽を楽しむ自分が大好きなんだなっていうのが伝わってきた。バーで歌ってたときは、元の姿だと売れないって言われたから、あのメイクをしてたのかな。でも名が知れ渡ってからは、自分の意思で、好きな外見にしていた。その外見で歌う自分が好きだったんだと思う。
2人の間にはちゃんと愛があった。でも、少しづつ、ほんとに少しづつズレていったのが、後半伝わってきて苦しかった。すれ違いとかじゃない、ちょっとだけのズレが苦しかった。2人とも出会ったときから変わらず、音楽は好きだったのにね。