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アリー/ スター誕生のtubure400のレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
2.8
劇中歌がすごく良かった思い出があるのは『シング・ストリート』で、何が良いのかよくわからなかったのに『Once.. ダブリンの街角で』があるけれども、『アリー』は若干『Once』感がある。超人気バンドという設定のブラッドリー・クーパーのバンドがしょぼいブルージーなロックンロール風味で、これは80-90年代の話なのかしら…と思いきや、アリーが人気が出るにしたがって完全に00年代のLady Gaga化していくので、どういうことなんや…という気持ちになる。それでいて、ブラッドリー・クーパーがLady Gaga化していくアリーを良しとせず、もっと魂に正直な音楽をすべし、と熱く語るのもよくわからない。アリーことLady Gagaもブラッドリー・クーパーのアツいアドバイスを真面目に聴いてない感じがして、映画のメッセージがブレている。総じて、ブラッドリー・クーパーのバンドの音楽がめちゃくちゃ良いという設定が受け入れがたいのが辛い。「Shallow」はいい曲だと思うけど書いたのアリーっていう設定だしな…というような気持ちになった。

素顔のLady Gagaがスカーレット・ヨハンソンを泥臭くしたような美人で、なんか一生懸命だし、歌もうまいし、すごいなぁという感想があったのと、ブラッドリー・クーパーが尿失禁するシーンに息を呑むような迫力があったので観てよかった。
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