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ハイヒール革命!のstudioPkidsのレビュー・感想・評価

ハイヒール革命!(2016年製作の映画)
3.2


男の子なのに
戦隊ものよりカワイイものが好き。
ボンヤリとそんなことを感じていた真境名薫は
小学校入学時に用意されたランドセルの漆黒の色にゾッとする。
彼はピンクが欲しかったのだ。

中学校でも、スカートで登校したいと願う。
性同一性障害は、今では認められていても
薫さんの幼い頃には
そんな事を口にすれば、相手に鼻で笑われてしまっていた。
そんな彼女がハイヒールを履くための彼女自身の革命の物語をドキュメントで描く。
自分でオカマと言うのはいいけど
他人に言われると嫌。

思えば私にもオカマの友人がいた
私の友人は、オカマ呼ばわりしても平然としていた。
一時期は毎晩お誘いの電話がかかってきたが
有り難いことに、私もモテ期真っ只中だったので
普通に女子が好きだった
’`,、(’∀`) ’`,、
だから
ずっと、一緒に飲む程度の友人だった。

薫さんも周囲の人間に恵まれていたかも知れないが
私もその友人を男だと思ったことは無かったなぁって思い返していた。
意外とその立場になると
偏見って無かったりする。

物事の本質を見抜くのは本当に大変だとおもう
それを知らしめる為の戦い、
彼女の革命は一生涯続く。

手術で体にメスを入れた彼女たちは
一様に取ったタマを保管していた。
中には玄関に飾っているという強者もいる。
そんな彼女たちの家族も凄い‼
特に
薫さんのお母さんがカッコよかった。

なかなかに見応えのある一本だった