紅蓮亭血飛沫

ドクター・エクソシストの紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

本作はまず、興味深い設定をどんどん盛り込んでくるスタートダッシュが上手でした。
潜在意識における憑りつかれた人間の意識を呼び戻す問い掛けや、普段は車椅子を使用しているが、悪魔が憑りついている人間の潜在意識に潜り込む際は足を地面に付けて行動できる点、潜在意識に潜入している際の主人公をサポートする助手の存在、悪魔祓いの進歩のために悪魔を実験台にする牧師等、興味深い設定がたくさん描かれます。

悪霊・オカルトにそれ相応の同じ概念で勝負するのがこの手の悪霊を題材にした映画の常用ですが、本作でのエクソシストは科学的に悪霊に憑依された人間の状態確認や、潜在意識に潜り込む際の大量の機器といったテクニカルサポートが充実しているのが面白いですね。
十字架を口腔内にぶち込む様なんて背徳感半端ないです。

設定は面白かったのですが、では本編はというと…可もなく不可もなくで悪いとは言いませんが面白いとも言えない、普通の出来映え。
といっても、終盤からは結構意欲を掻き立てられる展開(夢オチ? と思いきや悪霊に憑依されていた、ラストシーンの尻切れトンボっぷり)が発揮され必然的に画面に集中する事となったので、見た甲斐はあったと思えました。
しかしこのラスト、続編をやる布石なのでしょうか。
その場合はあの助手二人組がメインの復讐劇みたいな作品になったりしそうですね。