Tomo

ディストピア パンドラの少女のTomoのレビュー・感想・評価

3.0
お笑い第七世代が活躍しているように、ゾンビも第二世代が台頭してくる時代になったな、と勝手に解釈した映画。

近未来で謎の細菌が蔓延し、感染した人間は人肉を食べるハングリーズ(要するにゾンビ)になっていった。

人類はハングリーズを壊滅するため、人間とハングリーズのハイブリッドである第二世代に希望を託す。

第二世代の子供達は、人肉を好むものの、人間としての知性を保ち、知能も優れている。その中でも特に優秀なメラニーと、教育係のヘレンを中心として、人類がハングリーズに立ち向かっていく、そんな話。

ここでいうゾンビの第二世代とは、細菌に感染した妊婦の胎内にいた子のことであるが、母親を通じて細菌には感染している。
なので、母を胎内から食い破り出生するのだが、人間性と知性を保っているので、ハングリーズとは一線を画す。

残された人類は、コールドウェル博士が中心となって、この第二世代を研究実験し、
ワクチンを開発しようとする。

けど、あらゆるゾンビ映画同様、隔離基地はあっけなく破られちゃうんですね。しかもハングリーズ走るの速っ!

で、メラニーとヘレン、コールドウェル博士、パークス達は脱出するのだけれど、中盤がだるい。メラニーの成長を表現したいのは分かるんだけどね。

ラストはどんでん返しというより、傲慢な人類に対するアイロニカリーをひしひしと感じます。

人類が生き残ろうとすることは、人間にとっては必然。コールドウェル博士は最後までメラニーからワクチンを作ることに執着したが、メラニーには人類にとっての必然性は意味はないものとして、人類を滅ぼしハイブリッドの世界を創出する為、空気中に菌をばら撒く。そして人類は滅亡する。
但し、たった1人ヘレンを除いては。

彼女が、パンドラの箱の中の希望、であることは言うまでもないですね。

ゾンビの子はゾンビであるという概念は今や昔の話。この映画のように知性も知力もあるゾンビが台頭すると、またゾンビワールドも広がるのでは?と思ったり....

でも、この映画の第二世代って、そもそも死んでないんだからゾンビじゃないんだよね😱
って最後にぶっ込んでみました笑
Tomo

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