碧

21世紀の資本の碧のレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
4.0
面白かった。

この映画に紹介されていないものでも、これまで観た色々な映画が思い起こされ、世界観の繋がりが整理された感じ。

理論と理論の繋がりがよく分からないところがあったり、モノポリーを使った実験は、貧乏人役になっている方に有色系の人が偏ってるように見えたりもしたけど…。

コロナ前に作られた映画だけど、さてコロナの影響でこの社会がさらにどうなるか、要注目だと思った。

資本家も結局は労働者の消費によって儲けているわけだから、低所得層が今回のコロナみたいに職を失い、物を買えなくなったら、結局は資本家も痛手なのじゃないの? 普段から搾取だけ考えてて良いの?と思う。(昔から、"生かさず殺さず土地に縛り付ける"のが極意だとは言われるけれど…)

制度を変えるというけど、政治家がそもそもお金持ちだから、それを維持するように制度を作るよね…?
グローバル企業への課税は進んでいくとは思うけど…。

マイクロソフトやAmazonはAI兵器の開発をしていることも否定していないしなあ。
(Googleは自粛すると言っている)


映画の中で紹介されていた『エリジウム』は観たい!と思った(笑)
ターミネーターと初期ジブリで育ったせいか、フィクションとしてはディストピアに強く惹かれてしまう…

(調べてみたら、『エリジウム』はガンダムと世界観が逆なんですね。コロニーにいるのがお金持ち、地球にいるのが貧乏人。この設定そのものは、ガンダム版の方が現実的な気はするなあ…コロニーはやっぱり不便だし不安定でしょう)
碧