仕事をはじめ、育児や結婚や再婚などのネガティブな側面を煮詰めて体験させられている主人公が職場でも家でも窮屈な思いをせねばならず苦悶する話
光や画角、映像の粒状感、ロケ地やセットの作り、工場の機械音等々、与えられるすべてから閉塞感みたいなものを感じさせるように作ってある(特に前半)
こういった技術的な印象付けがしっかりしてあると説得感がぐっと高まる
脚本、演技も秀逸で、お父さんとパパ、という呼称の差や宮藤官九郎の演技の差などよくできているな、と思わされるシーンがそこかしこに見られる
頑張っているのに報われない主人公を見ているといたたまれず、全体的に重く答えの出にくい正解のないテーマの作品だが、引き込まれて時間を感じずに見れた
とてもいい映画だと思う