ルサチマ

訪問、あるいは記憶、そして告白のルサチマのレビュー・感想・評価

5.0
オリヴェイラ史上最も個人的なフィルムであるからこそ涙なしには観られない。どれだけフィルムはプライベートな空間を写したものであるとしても、オリヴェイラは絶えず隈なく見られる映画としての自覚を持ち、世界を揺るがす奇跡の光が映り込む。その光の正体は、外から差し込む自然光と、暗闇を照らすプロジェクターの光、つまりは映画の光だ。
この映画が存在してくれたことに心から感謝したい。この映画のためならなんだって犠牲に出来る気がしてくる。これはオリヴェイラの記憶であり、私自身の大切な人生の思い出だ。
ルサチマ

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