ケインコスゲ

ワンダー 君は太陽のケインコスゲのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

生まれつきの遺伝子疾患と手術の繰り返しによって普通とは違う顔を持つ少年が、普通学級に入学し、偏見やいじめと受けながらも、次第に周りの人たちを魅了させて、打ち解けていくという話。

この映画のテーマ1はもちろん普通ではない男の子の奮闘記なんだけど、テーマ2であろう「人はみんな一人一人、普通だが普通ではなく、なにかと闘っている。一面だけでは人を判断できない。」ということが一貫して描かれていて(これに関しては校長先生が毎度うまくまとめてくれていた)、主人公だけでなく、家族、友達などにも焦点が丁寧に当てられているのがとてもよかった。

特にこのようにハンディキャップを抱えた子供の兄弟たちは我慢して自分を押し殺していることが多いので、いつも気になってしまう自分からしたらとてもスッキリする映画だった。

いじめっ子も謝れる子でよかった。

周りの目やいじめと闘いながら、「普通」ではないというハンディキャップを持ちながら、周りに自分を認めさせたオギーはもちろんだが、それを諦めず、見守り、支えた家族、友達、先生たちそれぞれ主人公だとした上で、まさにオギーという太陽を中心に回る惑星のようで綺麗にまとまってた。

みんな普通でありながら普通ではない。
普通なんて言葉が1番普通ではないのかもしれない。
ケインコスゲ

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