「感動してください」と伝えてくる映画を超えた、ひとつの家族の暖かい話でした。
昔、予告編を見た時に「また感動ポルノ映画か…」と思い、長らくスルーしてきました。感動して涙できれば良い映画という理念も持っていないので、キッカケが無ければ今後何年も見ることはなかったでしょう。
最初、オギーという病気による整形手術によって顔が変形している少年とその家族が描かれます。オギーが初めて学校に行く辛くも暖かいストーリーが展開されます。
僕がこの映画に引き込まれたのはここからです。
オギーのお姉さん「ヴィア」の名前が表示されて、オギーの初登校日にヴィアになにが起きていたのか、なにを思っていたのかが描かれていきます。
ある種のハンディキャップを背負ったオギーにのみフォーカスするのではなく、家族やその周辺、そしてオギーの友達にまでフォーカスしていき、オギーが周辺にどのように営業しているか、そして、オギーがどのように愛されているかを浮き彫りにしていきます。
それが、説教くさくなく、あたたかく、とても素敵でした。
感動ポルノでしょ、と敬遠している人はもったいないです。脚本家はあの『LIFE!』の脚本家です。あのトーンの、楽しくて暖かいストーリーが展開されます。
『LIFE!』同様、とてもキャラクターが魅力的なので、何度も見られそうです。
大好きでした！
