ジャッキーケン

ワンダー 君は太陽のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.1
良くも悪くも王道
生まれ持った障がいを持ちイジメなどの困難に向き合い成長していく。成長物語として本当に王道でストレート
捻りがないし次の展開もその次の展開も読めてしまって泣くどころか自分が思ってた以上にこの映画を冷静に見ていました
オギー中心ではなくオギーの周りの人にもちゃんと焦点を当てていてタランティーノ映画のようにそれぞれのキャラがオギーとの出会いと影響、そしてオギーがもたらす奇跡の数々に歓喜する

宣伝では開始5分で泣けると言われていて泣けるハードルが上がりきっていたがどの展開にしてももう1アクション欲しかった
イジメ描写が緩いしスンナリと物事が解決していくから終始ぬるま湯に浸かってる感じ
同じ障がいを扱った映画であっちは知的障がいだけど「7番房の奇跡」の方が描写が攻めまくってるから「ワンダー」に足りないものは刺激だと思いました

ただ良かったところもあって
王道だからこそ退屈しない
「君は太陽」のサブタイトルが上手いと思う太陽系を連想させる人物関係
オギー以外の成長、特にお姉ちゃんの親友ミランダとオギーの電話や演劇の場面でお姉ちゃんの幼少期が出てくる場面とジャックウィルが最初は乗り気じゃなかったオギーとの友情も遊んで行くうちに芽生えてくる友情にもグッときた、オギー以外のところでウルっとくる場面が多かったです。
SWファンには堪らないチューバッカの登場、7年生と喧嘩してからの浜辺の黄昏は「スタンドバイミー」っぽさがありましたね

オギーの外見を変えることはできない
でも見る目は変えることができる
校長先生や担任の先生
先生側もいい人たちばかりでオギーは恵まれてると思いました
ただジュリアンの母親は大嫌い

イジメ良くない映画
障がいを乗り越える映画
「ウォールフラワー」大好きな僕としては本作におけるスティーブンチョボスキーは分かりやすすぎてティーンの味わいがない(当たり前だけど)から大衆的に寄りすぎて僕の好きな監督味を堪能でぎず寂しさを感じました