10歳の普通の男の子、オギー。
ただし、人とは違う顔で生まれてきた為に、ジロジロ見られたり避けられたりする。最初は悩んで塞ぎ込むばかり。しかし、彼の行動によって日々は少しずつ変わっていった。
オギーの、相手を思いやれる優しくて逞しい性格に心温まりました。
オギーは見た目が人と違うので見立つし、映画の中でも中心です。しかし、この映画はオギーだけの話ではなく、彼の姉のヴィアやその友達ミランダ、オギーの友達ジャック・ウィルなど、彼の周りを囲む人々の物語でもあります。
とても濃密な素晴らしい群像劇となっていました。
オギーから段々と周りの人間へと話が広がっていくと、観客の視野も段々と広くなっていきます。
そうやって、日々に人並みに悩みを持ちながら生きる人達の中にオギーを見ていると、彼の見た目のことはすっかり忘れていました。
見た目で人を貶めたりするのはバカらしいですね。"普通" の男の子として素晴らしい心を持ったオギーが迎えるハッピーなクライマックス。
心に訴えかけてくるところも、
よく工夫して撮られているところも凄くて、
満たされた気持ちにさせられました。