Shinya

ワンダー 君は太陽のShinyaのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.2
『コンプレックスとの戦いの映画』
人種なり見た目なり、少なからず誰しもコンプレックスは抱えているもの。ただこの映画では、生まれつき明らかに周囲とは違う見た目の顔をもって生まれた人の話。しかも、主人公は小学生。
妖怪のような顔に自信が持てない彼は、外に出ずに勉強を母親に教えてもらっていた。外に出るときはヘルメットをかぶり顔を隠すほどに人を嫌っていた。ただ、小学校入学を機に、社会に出て普通の小学校生活を送らせることを、両親が半ば強引に決意する。給食をひとりで食べ、残酷な言葉で馬鹿にされ、信じてた親友にも裏切られる。ただそんな中でも、この映画では、懐の深い友達や、彼のために戦ってくれる大人たちに焦点が当たっていて、暖かく優しい映画。
コンプレックスに苦しみ、優しい人に救われた経験がある人は、最初から最後まで感情移入が出来て、泣き続けてしまう映画かと。ただ、そういった教訓が説教じみてなく、登場人物の人間性や行動に繋がっていて、めちゃめちゃ説得力があるのがこの映画の好きなところ。
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