このレビューはネタバレを含みます
家族の愛情、登場人物全てが優しさで溢れているのが見える作品に弱いんだ、俺は。
開始10分で泣く始末、映画館で観なくて本当に良かった。笑
まず第一に、優しさで溢れている作品は素晴らしい作品だと思う病なので終始楽しめた。
各登場人物の視点で心情が語られる作りになっているので、スッキリするし、観てるこちらも皆に優しくなれる。
お話は単純明快、遺伝子の病気が原因で生まれた時から顔が変形している少年オギーが、生まれて初めて学校に通い始め、同年代の少年少女達と同じ時間を過ごすことになる、その一年を描いた物語。
家族の不安、嫉妬、夢などを散りばめ
オギーに関わる人間達を、丁寧に描いている。
とにかくポジティブな作品なので、辛いことは少なく、救いと善に満ちているので
ハッピーエンド好きにはオススメ。
反面、リアリティを好む人には向いていない。
特筆する必要のある部分はほとんどなく、上記が全てである。
ラスト付近「あなたは奇跡(わんだー)」とジュリアロバーツが言い、タイトル回収となるが
この辺りのくだりが本当に蛇足、というかやり過ぎ感がある。
オギーは確かに「特別」かもしれないが、親ににとっては姉のヴィアだって奇跡だろ?
他の子供達だってお母さんやお父さんにとって「特別」だし「奇跡」なのだから、お母さんはこれ以上ヴィアを孤立させないでと思うし、母親にまで言わせるなんて最後のオギー推しは度がすぎると感じた。
学校の賞だって、きっかけはともかくジャックウィルが気持ちをオギーに向けたからラストシーンがあるわけで
「クラスを表彰」とか周りの人たちもきちんと評価して欲しかった。
まあそもそもそんな賞のシーンいらないと思うけど。
もちろんオギーも奇異の目から逃げないで頑張ったんだけど。
あと、ジュリアン
彼の掘り下げももう少しして欲しかったのと、救いを与えて欲しかった。
最後の賞、「本来の形とは違う」みたいなことお尻校長が言ってたから期待したのに、普通にオギーでやんの。
でもちゃんと謝れたから、きっと彼にも素敵な未来があるんだと信じたい。
お姉ちゃんの友達、ミランダ役のダニエル・ローズ・ラッセルちゃんがとても可愛かった。
ジュリアロバーツは強い母親演らせたら絵になるなぁ。
エリンブロコビッチ好きには刺さりまくりました。
最後まで美しく甘く優しい映画にしたかったのかもだけど、僕にはちょっと甘過ぎましたね。
ラストシーンで少し減点!