め

ワンダー 君は太陽のめのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

やっっっとレビュー書く時間が出来て嬉しい限り…。
旅行帰りの機内で見て1人ボロ泣きして余韻に浸りながら感想をメモに綴っていたら、飛行機が着陸体制入ってしまって携帯使用禁止になり、そこから早2週間。時間がある時にちゃんと見直して書きたくて、やっと地方で住み込みで働いてる期間の休みの日の夜に1人でじっくり見る事が出来たので書こうかなと思います。相変わらず口調がバラバラですがそこはご愛嬌という事で。

観て良かった。いつもいつもいい作品を見た後にこの言葉を書いてしまうのは私の悪い癖だが、それをわかっていてもこの言葉を言いたくなってしまう。もうこの1時間53分の中に魅力が詰まりすぎていて何から書いていいかとても迷ってしまって、正直ここまで映画のレビューをを書くのになかなか手が進まないのは久々だ。何から書いていいか分からない、ただひたすらに心が温かさで満たされて清々しい気持ちでいっぱいだ。

とは言ってもこんな気持ちばかり綴っていても意味が無いので映画の話にそろそろ入らなくては。他のレビューにもあったが、確かにこの作品はストーリーの展開がとても分かりやすく予想しやすいため、そこをつまらなく思う人が居なくも無いかもしれない。だがこの作品のストーリーは本当に観ている人の心を温かくし、忘れかけていた子供の純な感情を思い出させてくれるような、心の底から「ああ観て良かったな」「素敵な作品だな」と素直に言える作品だと思う。
出てくるキャラクター一人一人がとっても愛おしくて、もちろん話の構成上主役はオギーだけれど、登場人物全員が主役であり欠かせない存在だったように感じた。観ていて全員のことを応援したくなってしまうし、みんなとっても素敵な人達だ。間違った事をしてしまう時もあるけれどみんなとても真っ直ぐな心を持っていて、様々な事を通して勇気と強さを得る感じがとても愛おしく感じた。出来ることならジュリアンのストーリーもちょっと聞きたかったかな。彼も本当は自分の悪い所、わかってて上手くできない子なんだろうな。この受け取り方はちょっと作品の意図とは違うと思うけれど、この作品に出てくる登場人物みんな自分を主人公にして人生を歩んで欲しいと思った。最後にオギーがみんな拍手を浴びるべきだって言っていたように。特にミランダ。今生きているこの世界でも言えることだけど、自分なんかなんて思わないで、皆自分の魅力に気付いて欲しい。必ず誰かは誰かの支えであり誰かにとって魅力的な人物であって魅力が無い人なんて居ないんだよな。そんな事をこの幼い少年少女達を見ていて改めて考えさせられた。

しかし子供ってとっても繊細で脆くて少しつついたら簡単に壊れてしまうけど、その分色んなことを吸収して自分の力にしてまた立ち直る能力を持っているのが子供だからこそ、沢山の壁や傷を経てこれからもっと素敵な人へと彼らは成長していくんだろうな、なんて事も考えたり。

あと、本当にこの作品は全ての愛情が詰まっているなとも感じた。友達、恋人、そして家族。パパとママ、ヴィアのオギーを包み込み支えるとってもとっても大きな愛情。そしてオギーの魅力に引き込まれたウィルをはじめとしたオギーを囲む友達・仲間としての愛情。ヴィアの心の拠り所となる恋人・ジャスティンと親友であるミランダのヴィアへの愛情。どれもキャラクターそれぞれが愛情を持っていてお互い支え合い生きている、その姿が本当に素敵だった。愛情って素晴らしいな、、。もう自分は親から愛されるなんて歳では無いけれど、自分に家族が出来た時には心からの愛情を持って接したいと思ったし今自分の周りの家族や友人、仲間への愛情を忘れず大切にしたいと思った。少し論点がずれたがまぁまぁそんな事もある。

自分の中で映画なんて一般的な娯楽の一貫程度にしか見ていなかったし、特別趣味とかでも無ければ何となく気になったものを見るくらいの立ち位置でした。けれど、こうしてたった1本の映画によってこんなにも心が動かされ、様々な事を考えさせられたり学んだりする経験を1度すると映画って素晴らしいものだなと感じられるようになりますね。1本の作品が1人の人生を変えることだってあるんだろうな、と思うと映画って素敵なコンテンツだなと最近になって感じるようになりましたね。特にこういう素晴らしい作品を見るとそんな事をしみじみと感じます。きっと素敵な映画を沢山知っている人は心も素敵な人なんだろうな〜もっと沢山の映画に触れて自分も成長したいですね、なんて事まで考えることの出来た作品でした。お勧めしてくれた人へ、ありがとうございました。
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