前半3~40分とそれ以降で作風が変わるが、全体を包んでいるのが優しい家族愛で幸せな気持ちになる。
後半の、「ヘンリーの赤いノート」とボイスメモにしたがって進む展開は、結果ありきで出来すぎで突っ込みどころもある。しかし、不思議と批判的な気持ちにはならない。
『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ君が演じる弟のピーターは、優秀すぎる兄ヘンリーに引け目を感じている役を、それこそ優秀にこなし、病院のベッドで兄から打ち明けられる「ある事」のくだりでの演技で、私の目から涙を引き出すことに成功するのだ。
母と兄弟の三人で行われていたナイトルーティーンがラスト効いてきて、また優しい気持ちになれる。
見終わったらオープニングへ。
「大事なのは何になるとか
いくら稼ぐとかじゃない
誰と過ごし何を与えるかだ」