Elijah

潜水艦クルスクの生存者たちのElijahのレビュー・感想・評価

4.0
好きなトマス・ヴィンターベア監督とマティアス・スーナールツの『遥か群衆を離れて』に次ぐ再タッグ作。
2020年2月の日本買付済みの報から長かった日本公開の道のり…ようやくの劇場鑑賞。
ロシアを題材とした物語なので現時点の世界情勢の中で観るにはどんな感情を持つだろうと杞憂しつつ、結果的に今だからこそ観て良かったと思える作品だった。
国に忠誠を誓った人命を迅速に救うことよりも、他国から映る自国の体裁を保つことの方が最重要とされる思想。
そして、その事実を知るに値する家族たちが知ることの出来ないという闇。
潜水艦を舞台とする物語は悲劇へと繋がる傾向が強いので鑑賞前から覚悟はしていたものの、そこに憤りを感じる要素が加味されていた。
改めて、ロシアという国は一体…。

2022/04/15鑑賞
Elijah

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