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バックが大好きのmasatのレビュー・感想・評価

バックが大好き(1981年製作の映画)
1.8
小原宏裕、ひろしひろしと書く、なんとも不思議な名前の監督の『女囚101しゃぶる』(77)をこの前観たら、
“半勃ちしながら画面を見ていたら異様な世界に引き込まれる”と言う映画本来の、いや、ロマンポルノで時たまある苦く萎えながらも新たな世界への冒険を強いる“あの突然の映画体験”、
を思い出した。
どうも、独特の作家性を持つ一人である様だ。ATGにも足かけて挫折する経験も持っている様なので、今後留意し観ていきたい。

さて本作、中学生の時、初めて見惚れたロマンポルノ女優・朝比奈順子が主演、後に「うちの子にかぎって」などでTBSの大ヒットドラマを手掛ける伴一彦の脚本、ではないか。(チンタク集めのユーモア設定はまさしく伴の成せる技)

期待したが、それほどでもなかったかな。
ただ、主要三人の性戯を並行して見せる工夫や、ラストのオチまで、工夫は感じる。

そして、朝比奈が運命の男、ついに100人目の男と行為に及ぶ、その瞬間が、まるで西部劇の決闘さながらなカットバックで笑わせながら、クライマックスが兎に角“シツコイ”。性戯の決闘が、延々と繰り広げられる。そんなシツコイ執着こそ、作家性と認識し、小原作品、楽しみになって来た。

しかし、朝比奈順子が、まだ初期の頃だからか、スタイルが良く、普通に美形で面白くないなあ。かつて“映画の友”で見た、もっちりと熟れた身体、もったりと膨らんだ巨なる乳首ではなかった。この後、崩れていくのだろうか?
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