Kientopp552

元禄忠臣蔵 前篇のKientopp552のレビュー・感想・評価

元禄忠臣蔵 前篇(1941年製作の映画)
3.0
 溝口のいわゆる「芸道三部作」で見らる日本精神主義の立場をさらに推し進めてゆけば、日本人の精神性の根源、主君に対する忠義心に行き当たるのであり、それは、「忠臣蔵」において祝祭的に表象されるのである。ゆえに、41年/42年に、『元禄忠臣蔵』(前編、後編)を撮ることは、今更現代劇や東宝的戦争プロパガンダ映画を撮れない熟練した溝口監督の、彼なりの、誠に時宜に適った「国策」映画だったのである。
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