釈迦堂

RAW〜少女のめざめ〜の釈迦堂のレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.2
人類のタブーな事に触れる作品。面白かった。最初の静寂シーンから始まり、最後少し震え上がった。カニバリズムに興味はあったが、現代には無いと聞くけどどうなんだろう。題材は、カニバリズムなんだろうけど、学生の中での大学の風習、恋人や家族・姉妹、色々関わってくるから内容も薄くはなく飽きず見れた。ホラーではないけど、痛々しいシーン多めで、グロさは普通かな。

ジュスティーヌの目覚めの瞬間見てしまうアレックスの涙の意味が、後半になって変わった。目覚めて欲しくなかったが、知ってしまったなら教えてあげないとという姉の宿命、惨い。1度味わうと戻れない…って中毒的で怖い。ベジタリアンを強制してた母も必死だったんだろうけど、遺伝も辛いもんですね。姉の事故を起こして手に入れる方法って、正直引かれて死にたいにも見えて余計辛い。父の唇…そういうことか。救ってくれって感じだよな。ジュスティーヌ頭良いし、どうにか解決方法導き出してくれや。彼女の涙が語ることを願って。

ジュスティーヌ綺麗で可愛いし、姉のアレックスはかっこよくて綺麗だったな。ジュスティーヌの演技も上手くて見惚れた。映像の色が赤く染まる感じ黒く暗くなる感じも好みだった。タイトル「RAW」の意味を調べると、"生"。なるほど納得なタイトル名。