しののめ

RAW〜少女のめざめ〜のしののめのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

食人の本能を持つ家系の話。
大学に入学した際の通過儀礼としてのウサギの腎臓を食すという行為が本能を呼び覚ます。

最後の姉の体を洗うシーンで姉の爪が黒かったのに対し、妹は白かった。妹はまだ一族の本能に対する抵抗があり抑え込める可能性がある(闇に染まってはいない)が姉はもう手遅れということを表していたように思う。

血やグロテスクな表現が苦手な方には覚悟してみないといけないと思う。

姉は一人で苦しみ、悩んでいた。妹が同類であることを知った時(あるいは知っていて引き込もうとしたのかもしれない)嬉しくて世間での生き辛さを共有したかったのかもしれない。

今回はわかりやすく世の中から好奇の目で見られる人間を題材にしていたがこういった生き辛さというものを感じてる人は少なからずいると思う。その生き辛さにどう向き合っていくのか考えさせられる映画だった
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