漫画の題材が2時間の映画というメディアにあっていなかった気がする。
人間VS異種族もののテンプレとして、「異種族の力を持った人間の主人公が人間のために戦う」や、「自分の種族を裏切って人間のために戦う」のような形式が多い。
しかし本作品では人間からグールになってしまった主人公が、そのままグール側について人間と戦うという展開であるため、「運命に逆らいながらも戦い続ける」というわかりやすい展開にはできない。そのためにより丁寧なドラマを展開する必要があるのだ。
その丁寧なドラマが本作では十分に描かれていたと思う。だがそれに尺を取りすぎてしまっているため、バトルシーンが全体的に少なく物足りなくなってしまっている。
その少ないバトルシーンも、SEが軽くてチープ感があった。
全体的に1本の映画としてはあまりまとまっていないと感じたので、このスコアで。
続編ありきの作品だと思う。
