外見は変わらないが、人間を食料とする喰種(グール)が一般社会に紛れている世界。
当然のように駆逐する人間。
生きるために人間を食べるしかない喰種。
事故をきっかけに人間からグールになってしまった主人公の金木研(カネキ)の心の葛藤を、「生きる」苦悩を描く。
原作は同名のダークファンタジー。
この手の作品は一歩間違うとコスプレになりがちで、観ていて恥ずかしくなる部分がある。残念ながら例にもれず、CG、衣装共に現実社会に馴染めず浮いた印象。
オープニングからタイトルまでのパートは頑張っていたと思う。色気は足りなかったが、カネキがグールになるきっかけのリゼを演じた蒼井優は流石。
原作は未だに続いている。
映画化されたパートは、謂わば説明部分でこれから面白くなる所。なので、映画を観ても「それでどーなのっ！？」とゆう感じ。無理矢理ハッピーエンド風に持っていったのもいただけない。
最初から三部作にした方が良かったと思う。一方で、この技術ではこれからの展開は荷が重いかなと。
結果、無難にまとめた本作は完結でよし。
エンディングの曲は野田洋次郎のソロらしいが、これが一番作品の世界観に合っていた。
