ss

永遠と一日のssのレビュー・感想・評価

永遠と一日(1998年製作の映画)
4.6
テオ・アンゲロプロスが生み出す映画はそれ自体が詩のような世界観を持つ。壮大な時間の旅を難民の少年と共にするたった一日の出来事を、圧倒的に無駄を排し、洗練されきったカメラワークによる長回しと詩的な演出や展開による芸術性に酔いしれる。タルコフスキー映画のような時間の流れも感じるし、美しい構図のキマり方はベドロコスタ感もある。少し目を離すと何が起こっているかわからなくなるような、過去と現在のシームレスな移行も、次々に起こる非現実的な出来事も全部が芸術になっている。こんなに美しい映画が撮れるアンゲロプロスにただただ脱帽する。

2021 #11
ss

ss