ヒロ

傀儡のヒロのレビュー・感想・評価

傀儡(2017年製作の映画)
1.5
基本を疎かにしてアヴァンギャルドに走ればこうなるよねっていう見本というか標本。普通の着地をためらってそもそもからして何もないプロットを切り刻んで並べ替えたところでそこには結局何も生まれない。大事な台詞や表情の余韻を分断するシーンとシーンの繋ぎ目の荒さ、映画館サイズの音響で聴いて初めて感じる音の遠近の無さ録音の酷さ、良くも悪くも学生映画の域から抜けていない、ただ気持ちはよくわかる。良いところを挙げるとすればダムの持つ映画的なエネルギーの発見、海階段線路排水溝と個人的に並んだ。渋川清彦が出るとインディーズとしての箔がつく、が、あのシーンいらん。
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