ナチス・ヒトラー映画強化週間③。
ドキュメンタリーチックの大胆なズーム、固定していないカメラなど徹底してリアルを追求していて緊迫感がある。あの贋札製造所にいた人間の中で、生きるために贋札を作り続ける者とナチスの勝利に貢献するまいとサボタージュで抵抗した者など、それぞれが様々な主義・信条を持っていたが、誰も断罪することなく、戦争の終わりを信じて生き延びた人たちのドラマだったのも良かった。欠点としては、贋札の製作過程をもっと見せてほしかった。第二次世界大戦禍での話だから手法が悪用されることはないだろうし、そこの説得力は必要だったのでは？
