ヒトラーの贋札の作品情報・感想・評価

「ヒトラーの贋札」に投稿された感想・評価

ReOath

ReOathの感想・評価

4.1
まずベルンハルト作戦について全く知らなかったのでとても勉強になった。

生き残るために贋札を刷り続ける主人公たちと、己の信念を貫いてサボタージュするブルガーと、それぞれの葛藤がひしひしと伝わった。
それにいつドイツ兵に殺されるかわからない恐怖も相まってかなりの緊張感があった。
ナチス映画にしてはFilmarksでは3.6だったので、どんな感じだろうと見たら、わりと面白かった。
実際にあったベルンハルト作戦について、ユダヤ人の印刷工 アドルフ・ブルガーの証言に基づき製作された。(Wikipediaより)

強制収容所での生活が印象的だった。
ユダヤ人として贋札を作るが、ユダヤ人だからこそ一切気が抜けない緊張感。主人公のアドルフ・ブルガーを演じるアウグスト・ディールの演技が凄かった。ほかの収容所に比べ環境面は圧倒的にマシだが、どこよりもドイツ兵が近しく、場所は変わらなくても死と隣り合わせということに変わりはないことを知る。
命の価値など無に等しかった。
少しユダヤ人同士のやりとりというか、互いに抱えるもののぶつかりが多くて「またかいな」ってなったりしたけれど、当事者として考えたら、ドイツ人に手を貸すこと、ユダヤ人迫害、ただ生き延びること、あらゆる視点に苛まれるから仕方ないんだろうなあ……。
とても面白かった。ナチス要素の濃ゆい作品だったので見応えがあった。
すぐそこの海岸に物語の主人公が…

描くことと細かい作業が好きだ!
おれは、アウシュビッツ収容所で
若い頃を過ごした

とてつもない
不安や死と いつもとなりあわせ

ある日、贋札造りの技術者として
アウシュビッツ収容所から移送された

フカフカのベッド
食事など
アウシュビッツ収容所とは、
比べものにならない

しかし贋札造りの毎日
来る日も来る日も…

銀行に贋札だとばれないように
精巧にそしてたくさん造る
この時代は、印刷機など無い!!

銅板に手作業で刻む
決して妥協を許さない
それが俺のポリシーさ! 

ドイツ野郎は、親しく話しかけてくる
でも心を許しちゃーダメさ!
どんどん、仲間が減ってくる
そうさ、心を許しちゃーダメさ!
簡単にあの世行きさ

そんなある日
仲間の家族は、ガス室送り…
と言う便りが届く

愕然として
投げやりな仲間
何とかして立て直してほしい…

そして 終戦…

おれは、無我夢中で
逃げ出した!!

そして 生き残った…


なんて むごいんだろう
戦争… むごすぎる…

アウシュビッツ収容所は、
今も その姿を残している
自らの死と同胞への裏切りの間で揺れる人たち。

贋札造りに協力してナチに加担するか、断って死ぬか。その状況で仕方なく生きるために贋札造りをするユダヤ人。

印象的なのは、ナチスもそういう「職人的ユダヤ人」にはかなりの好待遇で迎えているところ。
酷い扱いをするんだろう、という先入観を持っていたのでそこは意外だった。

序盤は正直言って感情は読み取りにくかったけど、後半に進むにつれだんだんと同胞を苦しめるナチスに加担している苦悩が伝わってくるようになり、感情移入してしまう。

多くのナチス絡みの映画にあるような残酷描写が少ないので、そういう描写が苦手な人も安心して観れると思う。
mi

miの感想・評価

4.0
ヒトラーの作品を観るのは、これで何作品目だろうか。
歴史は繰り返されてはならない。
その為には、事実を知っておきたい。
それが見始めたきっかけだった。

これを観る前まで私は
私達日本人が、他国に犯した罪の事を
『時代が変わったのだから、許す心も持つべきだ』と話していた。
しかし、私がもしユダヤ人に生まれていて、
たとえ時代が過ぎ去っても、ドイツ人を許す事は出来ないと強く感じていた。
だとするなら、他国に対して私の持つ思いは間違っているように感じた。

憎しみは、憎しみしか生まれない。
永遠の矛盾を持ちながら、世界のどこかで
争いがこの先も絶えぬ事を、重く感じながら生きてゆく事しかできない自分の無力さを痛感した作品。
地味な作品だったけど人物描写はなかなか良かったと思う。でも、ベルンハルト作戦による成果がどうだったのかの描写が欲しかったな。
ジャギ

ジャギの感想・評価

3.3
期待を遥かに越える出来だった。
重苦しさが残るだけの作品ではなかった。理想と現実に苛まれる人間模様…。人間らしさとはなんなんだろうか。
一体なにが正解なんだろうか。
‪贋札作りの名人が強制収容所で贋札作りを強制されたベルンハルト作戦の話。‬
‪ホロコーストの影響下にあるが、同テーマの作品群たちに比べると、比較的健康的な容姿もあって重々しさは薄く見やすい。‬
‪生きるためにナチに加担するか、正義を貫くき抵抗するかの葛藤が面白い。‬
YUKI

YUKIの感想・評価

3.0
収容所をテーマにした映画だけど、他のより観やすい

収容所で実際に行われてた贋札作り
収容所に来る前にしてた仕事で収容所での運命も変わってしまう

他の収容者とは違う扱い、名前で呼ばれる、過酷な肉体労働がないことへの優越感と、それでもいる場所は収容所なのだという絶望の対比がよかった
収容所で生き残るために贋札を早く作るべきか、戦争を早く終わらせて新しい世界で生き残るためにサボタージュするべきかの葛藤もしっかり表現されてた
外の収容者達がすごく痩せていて、主人公も小柄で役作りがすごく良く出来てると思う
最初と最後の繋がりもおもしろい

20歳の男の子が殺された時、すごく悔しかった…
F

Fの感想・評価

4.0
極悪SS部隊がユダヤ人の歌聴いて感動してて、人間臭さを感じた
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