ジミーT

ビキニ・カー・ウォッシュのジミーTのレビュー・感想・評価

ビキニ・カー・ウォッシュ(2015年製作の映画)
5.0
「ユーズド・カー」(79年)と2本立てで観てみたい映画です。ただ、あちらは見えないところでしっかり勉強してそうで、ジョン・ミリアスやスピルバーグの後押しもあったのかゼメキス監督は見事に世に出たけど、この監督はFilmarksを見る限り他に作品がなく、勉強してるふうもない。「これ一作でこいつは終わりになるだろう。」(松田優作風に)

ただ正月気分がぬけきれないユルい気分には最高で、そう考えると同時上映は「ユーズド・カー」より「キャノンボール」(81年)とか「弾丸特急ジェットバス」(76年)の方がいいのかな。
いずれにしても2本立ての1本のお手本みたいな映画ですね。ロードショー公開済みの映画がSTチェーンとかTYチェーンで公開される時、添え物として上映されたらもう最高。そんな出会い方をしてみたかった1本です。古い話ですみません。

洗車ビジネスをやって1週間で結果を出したら経営学の単位をやると言われてビキニ・カーウォッシュを始めた大学生。一応利益は出したけど、経営学なら「冬の期間はどうするのか」という年間計画を考えてレポートくらいは提出してほしかった、なんて言ってはいけないんでしょうね。
でも意外にも後半はビジネスに目覚めた感じもしたり、イケメン男性も短パン姿で楽しく洗車でハッピー。何ひとつ不自由ない金持ちの息子の話だから、あきれながらも余計なこと考えずに観てられるから、何とか単位はあげましょう。

追伸1
気になったので調べてみたら、アメリカにはビキニ・カーウォッシュの洗車屋が実際に普通にあるみたいですね。日本でも富士スピードウェイでイベントとして行われたことはあるようです。
90年代にも「ビキニ・カーウォッシュ・カンパニー」という映画があったり(日本未公開?)、ビキニスタイルのお嬢さんが洗車するという商売はひとつのパターンとして存在してたんですね。知らなかった!

追伸2
このジャケ写が素晴らしすぎます。
いかにもアメリカンというかアメリカ映画というか、アメリカ人に生まれてこなかった自分を後悔するというか。ジャケ写だけでも見飽きない!
原題見ると「All American Bikini Carwash」
オール・アメリカンてのが、いかにもイイじゃありませんか。だけどオール・アメリカンて、どういう意味なのかな。調べてみたら全米とか全米代表とか。だけどこの題名のオール・アメリカンていう肩書きは、日本語ではどういうニュアンスなんだろう。名代とか?日本一とか?

追伸3
洗車シーンでスローモーション多用しすぎ。
なんかCM映像みたいだし、「意味ありげな感じ」になってしまって、映画の意図とバランスを崩してしまいます。

追伸4
劇中でマーティン・スコセッシ監督の名前がでてきますが、確かに「スコセッシ」って言ってた。昔はスコシージだったのがいつのまにかスコセッシになっていたので長年の謎だったのですが、疑問解消です。

追伸5
こんな映画にレビュー長くしてすみません。
ジミーT

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