このレビューはネタバレを含みます
『1944 独ソ・エストニア戦線』
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2015年公開のエストニア／
フィンランド映画
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1939年
ナチス・ドイツと
ソ連の間で締結された
不可侵条約だったが
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ドイツがポーランドに侵攻し
第二次世界大戦が始まった
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1940年
ソ連が併合した
エストニア共和国を
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1941年から1944年まで
ドイツが占領したコトで
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大勢のエストニア人が
ドイツ軍とソ連赤軍に
それぞれ動員されるコトとなる
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ドイツ軍に動員されたカールは
自分の判断ミスで
家族がシベリア送りにされた
罪の意識に苛まれていた
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ドイツ軍がエストニア本土から
撤退する際
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カールと数名は
ドイツに戻らず
エストニアに残留し
故郷を守るコトを決めた
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反共ゲリラとなった彼らは
エストニア人で構成された
赤軍部隊と対峙するコトになる
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という
史実を基にした話
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家族をシベリア送りにされた
憎しみから
ドイツ軍に出征するも
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ナチス軍に共感するでもない
カール達は
一体、何と戦っているのか
分からなくなるのは尤もだ
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ただ、家族を祖国を守りたい
だけなのに
容赦なく降り注ぐ砲弾
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反共ゲリラとなったは良いが
対峙したのは同胞という悲劇
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どちらかを選択しなくては
生きていけないとなった時
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しかも、どちらとも嫌な場合
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一体どうしたら良いのだろうか
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状況が変わるコトが期待できれば
流されて生きる選択肢も
可能性としてアリな気もするが
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己の信念を貫くには死を
選択せざるを得ない気もする
．
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戦争の悲劇は
人の命が無為に
奪われるだけでなく
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心に深く刻まれた傷と
共に生きなくてはならない
という点も
忘れてはならのないだろう
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