菩薩

アパッチの怒りの菩薩のレビュー・感想・評価

アパッチの怒り(1954年製作の映画)
3.3
俺は今日『アパッチの怒り』を観る事だけを楽しみにクソ暑い中1日仕事を頑張った訳だが、途中「アベっちの辞任」のニュースが飛び込んで来た為に、多くの映画好きの皆様同様「速報テロップが入っちゃったらどうしようっ!!!」とトトロのサツキばりに泣きべそかきながら1日を過ごす羽目になったわけだが、何とか難を逃れた事を嬉しく思うし、ようやくこの日を迎えられたのか…と感慨も一入であると同時に、大事なのはこの先であると兜の緒を締め直したところである。とかそんなんはどうでも良くて内容はと言えば、作中の支配構造やら搾取構造ってのが現行社会とまるで同じで🤮ってな感じであるが、それはきっと当時とて同じで狙っての事なのだと思うし、西部劇でありながら正しい戦争の作り方講座の意味合いが強く、何よりちゃんとメロドラマの要素も入っててそこそこ面白かった。ラストのクライマックスだけ異様に気合入ってて、両軍入り乱れてのスマブラ状態にスーパーヒーロー登場!と言わんばかりに出てくるロック・ハドソンに笑っちゃうけど、奇しくもタイムリーに起きている問題に直結する話でもあるし、改めてこの闇の深さを痛感する次第である。服従か懐柔か、名誉か矜恃か、共存か支配か、嫌〜な握手である事は間違いないが、平和ってのは当たり前に与えられる物では無いって事を考えないといけないね(眠いから小並感締め)。
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