南森まち

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3の南森まちのレビュー・感想・評価

5.0
2の最後で飛ばされてしまったドクを助けに、マーティは西部劇の時代に行くのだが未来に帰れない事態に!…というお話。

1・2はタイムスリップの辻褄合わせに奔走するコメディだったのが、3はアクションと西部劇がメインになった。
これまでと違うアプローチ、馴染みのない西部劇に子供の頃はつまらないという評価だった。が、大人になってある程度知識が増えると面白くなった。
むしろ、「技術的に過去で出せない速度をどうやって出す!?」というメインのお話は1に戻っている。

また、実は2の冒頭で「マーティはガンシューティングゲームが上手い」という特技を見せていたのが伏線になっている。
元々2と3は一作の予定だったから仕方ないとはいえ、これはなかなか気づかないな…。

2を見ていないと3が分からない、1を見ていないと2がわからない…というのは映画としてどうなの!?という気もするが、堂々の完結だったと思う。
当時のハリウッドの、「売れなくなるまで続く」各シリーズと違って、いさぎよく続編を作らないのが本作の最大の価値だと思う。ドクとマーティは当時のままで永遠にわたしたちの心のなかに存在して、まったく色あせないのだ。