真昼の幽霊

月面に立った最後の男の真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

月面に立った最後の男(2014年製作の映画)
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月に行った人間というとやはり『ファースト・マン』の主人公であるニール・アームストロングが有名だし、ドキュメンタリーも『アポロ11』がよく知られている。

この映画は月に初めて降り立ったアームストロングではなく、最後に(今のところだが)月を歩いた男ユージン・サーナンのドキュメンタリー。まず思うのはこのサーナン氏がイケメンであるということだ。ポール・ウェラーみたいにも見えるし、クリスチャン・ベイルのようにも見える。もし彼の物語が映画になるなら、ベイルに演じてほしいと思う。

どうしても「人類最初」のほうに目が行くのが自然だし、自分もこの映画どうなんだろうと思っていた。でも前述したサーナン自身のルックス、そして彼を映画俳優のように見せるカメラワークが素晴らしく、まるで劇映画を観ているような気分になる。特に自然や建造物の中を歩くサーナンを遠くから撮ったショットが美しく、それだけでも観る価値はある。

同じ計画をテーマにした映像作品の中でも『ファースト・マン』『アポロ11』、そしてこの『月面に立った最後の男』は三者三様で、どれも面白い。あと数日で配信は終わってしまうが、Netflixはいい作品を選ぶね。
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