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華麗なるリベンジの福福吉吉のレビュー・感想・評価

華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
ピョン・ジェウクは取り調べで暴力をふるう検事として問題視されていた。ある日、ジェウクが容疑者の取り調べを行っていたところ、容疑者が原因不明の死を遂げてしまう。ジェウクは殺人の容疑で逮捕となり、刑務所に収監される。元検事のジェウクは囚人たちに暴行を受ける毎日を過ごす中、自らの無実を証明しようと企む。

◆感想◆
無実の罪で投獄された元検事が刑務所の中から濡れ衣を晴らすべく、相棒を動かして証拠を探すストーリーとなっており、主人公のピョン・ジェウク(ファン・ジョンミン)とその相棒になった詐欺師のハン・チウォン(カン・ドンウォン)の連携により次々と真実を暴く展開が魅力的でした。

ジェウクは日常的に暴力をふるう検事であり、お世辞にも感情移入できる人物ではないのですが、彼が持ち前の検事の知識をもって刑務所で活路を切り拓いていく展開は観ていてとても面白かったです。

一方、詐欺師のチウォンはイケメンで頭もよく、それでいて口が達者という高い能力をもった人物であり、それが故にジェウクの相棒に選ばれます。ジェウクの尽力により釈放されたチウォンは恩返しとしてジェウクの指示どおり動くのですが、かなり危険な橋を渡らされており、少し可哀そうでした。しかし、チウォンの機転の利く行動力は魅力的で観ていて面白かったです。

本作のキー・パーソンとなるのがジェウク逮捕時の次長検事で、その後の政治家に転身したウ・ギョンギル(イ・ソンミン)です。ジェウクが犯人となった事件も元々、ギョンギルがジェウクを担当から外したにもかかわらず、ジェウクが取り調べを強行したことに起因しており、事件の真相を握る人物として大物感たっぷりのキャラクターになっていました。

ストーリーが進展していくとともに、ジェウクの動きを封じようとあらゆるところから圧力がかかっていき、それはチウォンにも及ぶのですが、チウォンの修羅場を潜り抜けるセンスの凄さがよく出ていて、スリリングで面白かったです。

ジェウクとチウォンのコンビネーションがとても面白い作品でした。

鑑賞日:2024年2月21日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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