ディズニー版レディ・プレイヤー1。
正直ストーリーは前の方が面白かった。今回の見どころはネット世界の小ネタ。
ラルフたち2人が初めてネット世界に足を踏み入れたシーンは感動した。
高いビルに掛けられているのは、僕らが慣れ親しんだAmazonやGoogleの看板。YoutubeやTwitterでは猫の動画や画像ばっかり。インスタのビルの中は木目調で気取ってる。検索システムは1.2文字打っただけで予測検索がうるさい。
サマーウォーズのゲーム感の強い世界でも、レディプレの未来すぎる世界とも違う。俺たちがいつもお世話になっている「リアルタイムのネット世界」がそのまま映像化されたように感じて感動した。
ディズニーのエリアに入ったところがまた素晴らしい。これがこの映画のピークだった。
とにかく出てくる人が豪華すぎて卒倒するレベル。ディズニープリンセスが揃うだけでもすごい絵面なのに、スターウォーズからマーベルまでなんでもあり。
プリンセスがTシャツ着るところとかもウケるし、プリンセスの条件の話も良い。メリダ…笑
プリンセスが部屋で雑談するシーンは、みんなが座る場所や会話にプリンセス内の序列が垣間見えて怖かった。あの空気は絶対いじめがある。俺にはわかる。ポカホンタスの下駄箱にカエルとか入ってる。
全体の話をすると、これだけ設定が面白かった分、ストーリーが少し単調で残念なんだよな。
ラルフが有名Youtuberになったり、コメント欄のアンチにうんざりしたり、ネットならではのシーンも面白いけど、あんまり大筋と関係ない。全部横並びで終わってしまうから「ネット世界あるあるを並べました」で終わってしまう。
そしてストーリーの大筋である「自分とは違う考え方の友達の夢を応援する/しない」っていう葛藤も別にネットあんまり関係ないのも残念。
せっかくネットの話なんだから、もっとネットのドロドロした話にこじつけたストーリーを期待していた。ラルフがネットで炎上して困るとか、Facebookから漏れた個人情報を回収するとか…笑
ただ、ラルフがまいたウイルスの仕組み「あるシステムの問題点を目ざとく見つけ出して、コピーして、拡散する」っていうのは、ネット炎上を皮肉っていようで面白かった。
最後に戦うのが「肥大化した自分の欲望」っていうのも面白い。
もっと直接的にネットを皮肉って、「有名ユーチューバーになったラルフ。しかしラルフをよく思わないアンチが、ラルフの過去を暴いて『こいつが自分の欲望のままにヴァネロペに迷惑をかけた』って叩いた結果、システムがおかしくなって化け物ができた」くらいシンプルな方が個人的には好みでした。
なんかダメ出しが多くなったな。書いてて嫌になってきた。全部嘘です。普通にめちゃくちゃ面白いので見てください。
あ、今思い出したけど、エンドロールでスクロールバーが出てきたのはすごく良かった。